よくシルクブームですとか、シルクの時代とか言われますが、そう単純なものではありません。繊維業界全体がそうであるように、絹業界も既存の国内生産品と輸入品の共存が成り立たなくなってきました。構造的に他の業界と比べて非効率的な部分が多く、同じ土俵に立ったら完敗します。定番品ではなく決定的な差別化商品で勝負してほしいのです。 特にシルクで意識せざるをえないのは中国です。安かろう悪かろうの時代は終わり、レギュラー品は2〜3年前からかなり日進月歩という状況です。絹織物の枠(クオーター)がなければ、絹織物の機業さんは今以上に深刻なポジションだったかもしれません。 機業さんやニッターさん、アパレルさんにとって、関税化と関税率の引き下げで生糸の価格が国際相場に下がることも重要ですが、最重要なのは中国では逆立ちしたってできない商品を創り、市場へリーズナブルな価格で提供することです。非価格面の競争で圧倒的に強くなってもらわなくっちゃなりません。 ニットの場合は、糸の特長がそのまま素材感や表面感に表れてきますので、ストレート系の糸なら中国糸よりも欠点の極端に少ない糸を使い仕上での差別化をする、意匠糸ならバルキー、ソフト、光沢、変化などメリハリの利いた糸を使うことです。 織物の場合は、経糸緯糸で構成できますので、たとえば経糸は自社で得意な糸使いにし、緯糸で特長のある糸を使用していく、そこから始められるのはいかがでしょう。織物の場合は染色や整理(仕上げ)の段階でも差別化できますので、いろいろ工夫できます。・・・かなり説教おやじ入ってきました(--!) |
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