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コンピュータや携帯、家電製品の心臓部に半導体やIC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)が使われているように、アパレル製品やテキスタイルの最も重要な部品が糸です。

半導体は別名"産業のコメ"ともいわれるように、基本中の基本の部品です。これがなければいかなる製品も出来上がりません。それに対し、LSIは高度な設計のもと、コンピュータの性能や携帯の機能を左右する、いわば脳のような重要な部品です。

シルクを使ってテキスタイルやニット製品、アパレル製品を創るとき、半導体にあたるのが、生糸撚糸、絹紡糸、絹紡紬糸のストレート糸がそれです。皆さんは半導体が主役の製品といえば何を思い浮かばれますか?

例えば、草創期のトランジスタラジオはその名の通りトランジスタ(半導体)が主役。今、中国ではトランジスタラジオにあたるポジションの絹製品は、圧倒的な価格競争力で大量生産されてます。

半導体的な絹(上記三品)ばかりを使った商品は、もはや日本のメーカーが積極的にやるべき商品ではないのです。トランジスタラジオ(的絹製品)は中国に任せれば良いのです。

LSIを高度に組み上げた商品が日本の各メーカーに求められているのです。たとえば、コンピュータや携帯のような。それにはどうしても、変わった糸、味のある糸、中国ではできない加工技術のある糸が必要になってきます。

糸種別商品案内にいろいろな特長のある糸が載っていますので、その中からピックアップされ、なおかつ後加工とかデザインの味付けを完璧にして高度な製品を創ってください。

但し、コンピュータも携帯もLSIだけで構成されてるのではなく、半導体が重要な位置を占めてます。同様に特に織物の場合、経糸はやはり半導体にあたる生糸撚糸、絹紡糸、などになります。これらはまさに「シルク産業のコメ」の部分なのです。


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