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絹製品を綿製品のようにジャブジャブ洗濯できたら、どんなにいいだろうと思われる方は多いと思います。自由にジャブジャブというわけにはいきませんが、洗濯機の進歩もあり、今、前項でご紹介した「手押し洗い」から、「洗濯機微弱水流」なら洗濯できる「ウオッシャブル」が可能になりました。

でも本当は生地を傷めることに変わりはないので、なるべくなら手押し洗いを励行してほしいのはほしいのですが・・・(複雑)。

大きく分けて、糸の精練染色(先染)時に定着させる方法と、生機を精練染色(後染)時仕上げに織物仕上げ剤で行なう方法とがあるが、弊社は糸屋ですので前者の、糸のウオッシャブルについて紹介します。

糸の風合いを損なわない方法と多少硬くなる方法があって、後者は樹脂加工を施すものです。前者の方法は普通の精練染色賃よりも60〜70%割高です。後者の方法は目方が増える分、普通の精練染色賃と同レベルか割安になる場合もあります。

でも、どんな糸でも可能―という訳ではありません。適品は生糸撚糸の経糸用普通撚糸、絹紡糸(ガス双糸)柞蚕生糸撚糸の一部色のみです。

@ 生糸の甘撚はフィブリル化し、ラウジネスを発生しやすい、駒撚りは収縮をおこす

A 柞蚕生糸撚糸は一般に染色堅牢度が低く色を選ぶ、柞紡糸はガス焼かすが多く不適

B 真綿系の糸は繊維がやわらかく洗濯の摩擦に耐えられない

C 絹紡スラブや特絹糸はスラブネップ部分が甘撚であり、そこから毛羽立ちやすい

D ロービングは太糸のためもともと甘撚であり、毛羽立ちやすい

E 紬糸は、洗濯時引張り強度を損なう怖れがある

F 意匠撚糸は形状にもよるが生地同士を傷める可能性がある

詳しくはご相談に応じます。


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