絹織物やニット製品は基本的にすべてドライクリーニング表示にて対応して下さい。 理由は三つ。 二つ目は前項で見ていただいた染色堅牢度の問題。洗濯や湿摩擦堅牢度はドライの堅牢度より2級近く落ちるわけです。実際の色差試験でも、ドライの方が色落ちしにくいことが実証されています。 もう一つはフィブリル化による色変化です。絹は親水性が高く水分を繊維の奥の奥まで入り込ませます。そこで繊維が一本一本の単繊維にほぐれ、水流や摩擦で繊維(ファイバー)が切れたり傷ついたりします。それをフィブリル化現象と呼び、濃色などの場合白みがかってきます。 また、野蚕糸の場合、精練染色で一旦収縮していても、伸度があって最終的には再度高い収縮を起こしますので、これらはドライに限定して下さいね。 これらもドライクリーニングにすることで、最小限にとどめることができたりしますから。どうしても手洗いを表示しなくてはならないなら、下記の方法で。短時間の手押洗いでいってみましょう。 35〜40℃前後のお風呂の残り湯などで短時間に、中性洗剤を用いて揉んだりせず(フィブリル化しラウジネスが発生する)、充分にすすぎ(この時も強水流は厳禁)、洗剤を落としきってから、陰干し。ニットなど変形しやすいものは板干しのほうがハンガー干しよりも優しいです。 せっかく贅沢して買ってもらったシルクなんですから、大事に使ってもらいましょう! |
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