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絹の価値を損なう大敵は、虫食い、黄変、カビ、などたくさんあります。保管とお手入れ方法は面倒ですが、ベストを尽くすと下記の様になります。

【基本的な保管】

汚れをすぐ落とし、日光や蛍光灯などの光を避け、湿気の少ない涼しいところに保管して下さい。汗シミがある場合は絞った布で叩き落とすように汗の濃度を薄め、すぐにクリーニングに出すこと [保管防虫]洋服ダンスに収納するときは、クリーニング店のビニール袋は外して下さい。(溶剤が揮発せずシルクの生地を傷める場合があります。また、カビもはえやすい。)

必ず十分な防虫剤を使用して下さい。ハンガーで吊るす時はビニール袋ではなく、不織布や和紙などでできた袋でカバーして下さい。防虫効果のあるものならなお結構です。

【ブラッシング】

シルクは前述の通りデリケートな繊維です。毛先の尖ったブラシは禁物。シルクのタオルやタオルチーフなどで軽く叩くようにするか、服の表面感によっては、エチケットブラシで良い場合もあります。

【アイロンがけ】

必ずきれいな水で霧を吹き、綿布を当て布に110℃〜120℃程度で素早くかけて下さい。
スチームアイロンの場合、水の汚れがシミになりやすいので、お薦めしません。これは絹のウオータースポット現象と呼ばれるもので、ピーチスキンやストーンウオッシュ地などは特に注意して下さい。なぜなら、フィブリル化とダブルで発生するからです。


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