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絹の繊維はどんな構造になっているのか、それを知るにはまず蚕(かいこ)のことを知ってもらいたいです。
映画「ゴジラ」の中で、蛾の英名mossからとったであろう「モスラ」という怪獣が出てきますよね。

その幼虫期の「モスラ」がゴジラに向かって糸を吐き、対決する場面をご存知の方も多いはず。(歳がばれる!?)お蚕さんのイメージとしては大体あんな感じかもしれません。でも、実際の蚕も糸を吐きますが、あのように勢い良く真っ直ぐに吐くわけではないのです。

蚕は繭を作るために繭糸を吐くので、より面構造に、さらには楕円球体構造にするために8の字になるように首を振って作っていくのです。しかもゆっくりと。蚕種や個体によって差はありますが、だいたい2〜3日かけて(途中休憩も無くですよ)1500mくらいの繭糸を吐き続けてそれを繭に作り上げるのです。

また、糸吐きは蚕の右顎部と左顎部の奥にある絹糸腺から、Yの字のように二本が一本になって吐出されます。一番奥の絹糸腺ではフィブロインが合成され、中ほどの絹糸腺ではセリシンがそのフィブロインをカバーするように二層構造にして送り出す。それをYの字にして吐糸口より吐き出すのです。

フィブロインは一本の繭糸の中に二本入っています。そしてそれは、フィブリルと呼ばれるミクロフィブリルの束が、さらに三角形の束状になったものがフィブロインなのです。
(一本のフィブロインは100本内外のフィブリルで出来、さらにフィブリルも0.01μmのミクロフィブリルで出来ている)

その二本のフィブロインを覆っている膠質(にかわしつ)の部分がセリシンです。セリシンは接着性を持ち、それによって繭が形作られるのです。またセリシンは羽二重やオーガンジーや縮緬などの絹織物を織る上で、その接着性の高い性質が極めて重要な役割を果たします。

最終的にはフィブロインがいわゆる練り絹の大切な部分なのですが、最後に落としてしまうセリシンのおかげで、フィブロインの光沢や風合い、深みが出てくるのです。


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